あなたの笑顔をつくるアットホームな診療所
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2025.09.13
子供さんの検診では歯みがき指導を受けることが良くあると思いますが、
実際、指導をしている私達も指導によって変わる可能性を信じて行っています。
*大人になれば今より上手にできるようになる
*今は言うこと聞いてくれなくても大きくなったら指導を聞いてくれる
*指導することで知識が増えて行動が変わる
実はこれは思い込みで、実際は大人のプラークスコアや虫歯、歯周病は
子供の頃の生育環境の影響を強く受けているようです。
5歳から32歳までプラークスコアを追った研究論文があり、5歳の頃プラークが多かった子供たちは
※大人になってもプラークが多く、スコアは増えている
※虫歯や(虫歯により)歯を失った確率が有意に高い
※4mm以上の歯周ポケットが有意に多い
逆に5歳の頃プラークが少なかった子供たちはスコアが低下、大人になってもプラークは少ないという結果に。
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、子供の頃の行動は親の教育や、置かれた環境の結果である、
という側面が非常に大きく、大人の行動や病気は子供時代の養育環境の影響も受けている、と言えます。
そのため、日常生活の中でどう子供と関わるか、接していくかも大切になります。
(衛生士 T)