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予防歯科

2024.04.03

セルフケアとプロフェッショナルケアの両輪

歯科で治療した後、定期的にメンテナンスに行っているでしょうか?

歯周病やむし歯の治療が終わったら安心していませんか?
再び治療することはないと思っていませんか?

実はハミガキがしっかりできていないとせっかく治療したのに歯周病が再発したり再度むし歯(ニ次カリエス)ができたりします。

日々のセルフケアがとても重要になってくるので、患者さんの協力がとても大事になってきます。

歯周病やむし歯の原因となる細菌(プラーク)は、糊(のり)のようにベタベタ・ヌルヌルしています。
舌で歯面を触るとザラザラしているのはプラークが付いている証拠です。

このプラークを取り除くには、歯ブラシでしっかりこすり取る必要があります。

ハミガキをする時は、ただ食べかすや歯の汚れを取るだけでなく、
『口の中の細菌を取り除く』という意識を持ってしてほしいと思います。

歯面のプラークは歯ブラシで除去できますが、歯間は歯ブラシの毛先が入らないので歯間ブラシやデンタルフロスを使います。

洗口液の中には、プラークの再沈着を抑制するものもあるので、うまく併用すればむし歯や歯周病予防に繋がります。

セルフケアで清掃できるのは歯周ポケットの1mm程度までです。
セルフケアで落とせない、歯周ポケット内のプラークや歯石を歯科の器具でキレイに取り除いてもらう必要があります。

ですから、歯の寿命を延ばすためには、セルフケアと歯科でのプロフェッショナルケアの両輪で行うことが大事です。

このように、歯周病やむし歯の予防は歯科医師、歯科衛生士だけ治せるものではなく、
患者さん自身も取り組んでいただくことが必要です。

磨いているつもりでも歯ブラシが行き届かない部分は必ずあるので、定期的にメンテナンスをして
歯の寿命を延ばし好きな物を美味しく食べて健康でいましょう🎶

(衛生士 S)

2023.09.27

マタニティ期 ~ 歯が生えるまでの予防歯科

赤ちゃんが生まれたら、

※歯が生える前から口の中や周りを触ってみる

※パパとママもお口の中の環境を整える

など、親の意識や習慣から予防歯科は始められます。

〈マタニティ期〉
妊娠するとつわりや女性ホルモンの分泌増加によって、口の中の環境が悪化しやすくなります。

・つわりによる嘔吐や唾液の減少で口の中が酸性になりやすい

・つわりで歯みがきがつらい

・食習慣や嗜好の変化など

                     ↓
虫歯が発症したり、進行しやすい


たとえば、つわりでお口の中のケアが充分できないときは、

*食後はブクブクうがいだけでも行い、体調の良い時にゆっくり歯みがきを

*どうしてもできないときは、洗口液で出来るだけお口の中を清潔に

*辛味などの香味を抑えた歯みがき剤を

*奥まで楽に届きやすい小さなヘッドの歯ブラシを



〈生まれたら〉

歯みがきの第一歩はお口周りのスキンシップから

たとえば、
・手のひらで頬を触る

・清潔な指で唇の周りや歯ぐきを軽く触る

・歯が生えてきているかお口の中を観察

個人差がありますが、8ヵ月頃から下の前歯が生えてきます

歯ブラシを自分で握って持つことが出来るようになったら、そばに座らせて自由に持たせてみましょう。

まだ磨くことが目的ではなく、

・歯ブラシを口の中に入れる

・口の中の刺激に慣れる

ことが大切です

ただし、歯ブラシをお口に入れたまま、走る、遊ぶなどすると、場合によっては転倒などによる思いがけない事故になることがあります。

お子さまが歯みがきをするときは、保護者が必ずそばで注意を払って下さい。


ちなみに、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはムシ歯菌はいません。
ムシ歯の原因となるミュータンス菌は食器の共有や熱いものをフーフーして冷ますなど、唾液を介してパパやママなどから伝わります。
そのため、マタニティ期・産後の歯みがき習慣、食事習慣の改善やムシ歯治療が大切です。

ママだけでなく、家族全員で意識して、予防歯科を始めていきましょう。

(衛生士 T)