ブログ

ブログ一覧

2023.04.08

親子で始める予防歯科

テレビCMでもよく耳にする「予防歯科」というフレーズ。
一般的には生後8ヶ月頃に乳歯が生え始めて、6才頃から永久歯に生え替わっていき、永久歯は一生涯使う大事な歯。
自分できちんと磨いて守っていくためには長い年月と練習が必要です。
子供さんが小さなうちは 歯を守るのはおとうさん、おかあさんだけでなく周りにいる大人も正しい知識と習慣を持つことが大事です。

では、「予防歯科」とは何でしょうか?
これは、むしばになってからの《治療》ではなく、むしばにならないように《予防》を重視していくことです。
そのために必要なのは、歯科医院などで定期的に受ける《プロケア》とご家庭での毎日の《セルフケア》を継続して行うこと。


歯科でのプロケア
→歯みがき指導やフッ素塗布などの予防処置

ご家庭でのセルフケア
→指導されたお手入れをお家で続けて行う


「予防歯科」で大切なポイント

①フッ素を歯に残す
 →フッ素は歯の再石灰化を促して、歯を守る

②歯垢(プラーク)を落とす
 →歯垢(プラーク)はむしばや歯周病、口臭などの原因になる細菌のかたまり

③細菌を増やさない
 →細菌はお口の中で増殖して、むしばの原因になる歯垢をつくる


歯みがき習慣は単に汚れを落とすことだけではなく、歯みがきを通して子供さんの「心」と「体」を育てていくことだとも言われています。
できるだけ小さなうちから歯ブラシをしたり、フッ素塗布などの予防を積極的に行い、
歯の生え方やどんどん変化していくお口の中の状況を通して親子の絆を深めていきましょう。
歯が生えてきたら、それに合わせたみがき方を練習しましょう。
また、仕上げみがきはとても重要なため、10才位まで続けて行って下さい。

(衛生士 T)

2023.03.24

フッ素入り歯磨き粉

むし歯予防の為にフッ素入り歯磨き粉(フッ化物配合歯磨剤)を使用されている方は、沢山いらっしゃるかと思いますが....
正しい使い方は知っていますか?

まず、フッ素入り歯磨き粉と言っても
製品によってフッ素の含有率が違います。
日本では、歯磨き粉に配合されるフッ素濃度が2017年の3月から国際基準に則って1000ppmから1500ppmになりました。
※フッ素濃度を示す「ppm」をパーセント表記にすると、1000ppmは0.1%  1500ppmは0.15%になります。

それ以降、各メーカーが上限に対応してフッ素濃度1450ppmの歯磨き粉を販売しています。
フッ素入り歯磨き粉のむし歯予防効果は30~40%と言われていて
根面カリエス(歯の根の部分にできるむし歯)に対しては67%の予防効果があると言われています。
WHO(世界保健機関)は1000ppm以上のフッ素濃度では500ppm濃度が高くなる毎に6%虫歯の予防効果が上がると発表しています。
フッ素の効果は濃度に比例するので、できるだけ高濃度な物を使用されることをおすすめします。

ただし、6才未満のお子さんには注意が必要です。
歯の形成期である6才未満は、過剰な量のフッ素を継続的に取り込むことにより
歯に白斑(斑状歯)が表れることがあります。
フッ素濃度や使用量を守るようにしましょう。

 ≪年齢別使用量とフッ素濃度≫

歯の萌出~2歳  1~2㎜程度  1000ppm

3~5歳  5㎜程度  1000ppm

6歳~成人・高齢者  1.5~2cm程度  1500ppm

フッ素入り歯磨き粉の予防効果を上げるには、適正量の歯磨き粉で歯磨きをし
うがいは10~15ml(ペットボトルのキャップ1杯程度)の水で一回うがいをする。
その後1~2時間は飲食を控えると効果的です。
寝ている間は副交感神経が働き唾液が少なくなるので、フッ素が口腔内に停滞し効果が上がります。

歯磨き粉をつけない『から磨き』が好きな方、歯磨き後にうがいをしっかりされたい方は
から磨きをした後にフッ素入り歯磨き粉を歯面全体に行き渡らせるようにつけて、

10~15mlの水で一回うがいをするダブルブラッシングをおすすめします。

ポイントはうがいをしすぎないことです!
低発砲、低香味の物を選んでいただくとうがいは軽く済むかと思います。

詳しく聞きたい方は、来院した際
お気軽にお声かけください😊

(衛生士 K)


    

2023.03.10

うがいで歯の汚れは取れる?

歯についた汚れは、食べかすと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、違います。
歯の表面についている汚れは、食べかすが歯の表面について細菌が繁殖した歯垢(プラーク)です。
簡単に言うと、細菌のかたまりです。
食後4〜8時間で形成されます。
この歯垢自体は柔らかいですが、歯の表面にしっかりこびりつくため、ブクブクうがいをしただけでは取れません。
台所のシンクや風呂場の排水口にできたぬめりと同じようなものです。
ぬめりを落とす時は、スポンジなどでこすって落とすと思います。
歯垢も同じで、歯ブラシでこすって磨かないと取れません。
殺菌成分が含まれている洗口液は、歯垢を抑制する働きはありますが、取り除く事はできません。
殺菌という言葉に惑わされないようにしてほしいと思います。
洗口液はあくまで歯垢付着の予防や口臭予防、お口の中の爽快感などの為に使用する物ですから、
ブラッシング無しで洗口液だけの使用はしないようにしましょう。
使用する場合は、ブラッシングと併用するようにしてください。

(衛生士 S)

2023.01.24

待合室より

本日から26日にかけて県内では気温がぐっと下がり、警報級の大雪が降るという予報が出ています🥶❄
今回の寒波は去年のクリスマス寒波を上回る可能性があるようなのでしっかり寒さや雪に備えておきたいですね💦
ご来院予定の方は気をつけてお越しください😣

待合室の絵を交換いたしましたので、来院の際はぜひご覧下さい✨

(助手 S)

2023.01.10

オーラルフレイルとは

オーラルフレイルという言葉を聞いた事はありますか?
お口の役割には
食べる、話す、呼吸する、表情をつくる、味わう、唾液を分泌するなどがありますが、
お口に何らかの異常が生じるとこれらの役割が果たせなくなります。
オーラルフレイルとは、歯や口の機能が衰えた状態の事です。
今のお口の状態を理解する為にセルフチェックを行ってみませんか😊
①口の中が乾燥する、口臭が気になる
②むせやすい
③口の中が汚れている
④あごの力が弱い
⑤滑舌が悪い
⑥やわらかい物ばかり食べる
これらの症状がある場合はオーラルフレイルの可能性があります。

予防の為にできる事を簡単にお伝えします✨
①→お口をしっかり動かす。唾液腺マッサージを行い、唾液腺を刺激し、唾液をたくさん出す。

②飲み込みの力を鍛えるトレーニングを行う。
(トレーニングの一部紹介)
・開口トレーニング
1.ゆっくり大きく口を開け10秒間キープする
2.しっかり口を閉じ、奥歯を噛みしめて10秒間キープする
3.1と2を5回繰り返す
  1~3を1日2回(朝、夜)行うといいです。

③→歯間ブラシやフロスを1日1回以上する。舌ブラシを使用して舌の汚れを落とす。
ぶくぶくうがいをしっかりして、汚れを吐き出す。

④→一口に20~30回噛むことを意識して、噛む回数を増やしましょう。
咀嚼のトレーニングを行う。
(トレーニングの一部紹介)
・ガム噛みトレーニング
2分間→リズムを決めてかむ
3分間→自由にかむ
計5分を1日2回(朝、夜)噛みます。
(ガムは1ヶ所ではなく、左右両側で均等に噛んで下さい)

⑤→口を大きく動かして早口言葉を言う。口の体操を行う。
(口の体操の一部紹介)
・頬の可動域のトレーニング
「あ」の口で大きくあける
「い」の口で唇を横に開く「う」の口で唇をすぼめる
加齢などで身体の筋肉が少なくなると舌圧も下がってしまうので、
日ごろからしっかりと舌を動かし、舌圧を維持するといいです✨

⑥→普段の食事に歯ごたえのある食材や調理を取り入れ、噛む機会を増やしましょう。

日ごろから、お口の状態に目を向け、健康長寿の為に、歯や口の機能を維持する事はとても重要です😌
今のお口の状態を把握すると共にお口に対する意識を高めていきませんか😊

(衛生士 M)