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2023.05.27
歯周病菌の感染と発症
歯周病菌は唾液を介して感染するので、親子間や夫婦間で感染します。
感染経路としては・・・
・家族や恋人とのキス
・食器等を一緒に使う
・料理の共有
・家族や友人と飲み物を回し飲み
・ふーふーしてから子供に食べさせる
大事なペットとのスキンシップも要注意です。
飼っている犬の口からも家族と同じ歯周病菌が検出されたという報告もあります。
感染したら気づけるのでしょうか。
風邪の菌が体内に入った直後は気づかないと思います。
後から発熱や喉の痛みなど発症して初めて気づくように、
歯周病菌も感染した時はわからないのです。
ですが、歯周病菌は感染してもすぐに発症するわけではありません。
発症するリスクが高くなる要因として・・・
・口腔内の不衛生
→菌数が多いと歯周病の発症に繋がる
・喫煙
→タバコに含まれるニコチンがプラークを付きやすくするのと体の免疫力を下げる
・補綴物の不適合
→すき間や段差にプラークが残りやすく歯周病やむし歯になりやすい
・歯列不正
→歯並びが悪いと歯周病の発症と進行に繋がりやすい
・糖尿病
→歯周病も悪化させる恐ろしい病気です
・女性ホルモン
→ホルモンバランスが変わる事で体調を崩しやすくなり、歯周病菌が住みやすい環境になりやすい
・ストレス
→身体の免疫力が下がることで歯周病の発症、進行に繋がる
などがあります。
大事なことはなるべく感染させないことと発症しにくい環境を作ることです。
まずはお口の中を清潔にしておくことです。
毎日の歯磨きはもちろんですが、歯周病になっていないかどうか検診することも大切です。
ぜひ、来院していただき歯周病検査、クリーニングをして歯周病予防をしていきましょう🪥
(衛生士 S)
2023.05.13
子どもの歯の成長に合わせた歯みがきをしよう
子どもが生まれて日々忙しく過ごしていくうちに、お口の中にかわいい歯を見つけると、
成長の嬉しさと同時に責任感も感じることと思います。
個人差もありますが、だいたい8カ月頃に なると、まず下の前歯が生え始めます。
歯が生えたら初めは歯ブラシに慣れることを目標に、顔やお口まわりを触るなどのスキンシップから始めましょう。
子どもの歯は3才頃までに全て生え揃います。この時期はまだうがいが上手に出来ないため、
ジェル状の歯磨き剤の使用がオススメです。
自分で歯ブラシが持てるようになったら、歯ブラシを持たせてお口に入れる練習を始めましょう。
ただし、お子さんが自分で歯みがきをする時には必ず保護者がそばで注意を払い、怪我などしないようにしてください。
自分で歯みがきが出来るようになってきたら、お子さんが磨いたあとにパパ・ママが磨いてあげましょう。
仕上げみがきは目安として、10才頃まで続けてください。
乳歯で虫歯になりやすいところは、
*前歯の外側
*奥歯のかみ合わせ
*歯と歯の間
です。
虫歯になりやすい 歯と歯の間はデンタルフロスを使いましょう。
6才頃になると、乳歯の奥歯の後ろに6才臼歯が生えてきたり、前歯が抜けて永久歯に生え替わったりして、
徐々に永久歯へ生え替わっていきます。
生え替わりの時期に虫歯になりやすいところは、
*生えたばかりの永久歯
*上の前歯
*奥歯のかみ合わせ
*歯と歯の間
です。
食べたあとは自分で磨く習慣をつけて、永久歯を自分できちんと磨けるようにしましょう。
乳歯が虫歯などで早期に抜くようなことになると、その後に生えてくる永久歯が動いてしまって生えるスペースがなくなり、
歯並びに影響する場合があります。
「どうせ生え替わるから、乳歯は虫歯でもいい」と思わずに、乳歯の虫歯もしっかり治療しておきましょう。
そして、永久歯が生える前からしっかり磨く習慣をつけましょう!!
(衛生士 T)
2023.05.02
待合室より
今年のGWは新型コロナの規制がほとんどない大型連休となりますね😌✨
旅行を計画してる方も多いのではないでしょうか☺️?
当院は5月3日~7日まで休診となります。
8日から通常診療となりますのでよろしくお願いいたします。
待合室の絵を交換いたしましたので、来院の際ぜひご覧下さい🌷
(助手 S)
2023.04.08
親子で始める予防歯科
テレビCMでもよく耳にする「予防歯科」というフレーズ。
一般的には生後8ヶ月頃に乳歯が生え始めて、6才頃から永久歯に生え替わっていき、永久歯は一生涯使う大事な歯。
自分できちんと磨いて守っていくためには長い年月と練習が必要です。
子供さんが小さなうちは 歯を守るのはおとうさん、おかあさんだけでなく周りにいる大人も正しい知識と習慣を持つことが大事です。
では、「予防歯科」とは何でしょうか?
これは、むしばになってからの《治療》ではなく、むしばにならないように《予防》を重視していくことです。
そのために必要なのは、歯科医院などで定期的に受ける《プロケア》とご家庭での毎日の《セルフケア》を継続して行うこと。
歯科でのプロケア
→歯みがき指導やフッ素塗布などの予防処置
ご家庭でのセルフケア
→指導されたお手入れをお家で続けて行う
「予防歯科」で大切なポイント
①フッ素を歯に残す
→フッ素は歯の再石灰化を促して、歯を守る
②歯垢(プラーク)を落とす
→歯垢(プラーク)はむしばや歯周病、口臭などの原因になる細菌のかたまり
③細菌を増やさない
→細菌はお口の中で増殖して、むしばの原因になる歯垢をつくる
歯みがき習慣は単に汚れを落とすことだけではなく、歯みがきを通して子供さんの「心」と「体」を育てていくことだとも言われています。
できるだけ小さなうちから歯ブラシをしたり、フッ素塗布などの予防を積極的に行い、
歯の生え方やどんどん変化していくお口の中の状況を通して親子の絆を深めていきましょう。
歯が生えてきたら、それに合わせたみがき方を練習しましょう。
また、仕上げみがきはとても重要なため、10才位まで続けて行って下さい。
(衛生士 T)
2023.03.24
フッ素入り歯磨き粉
むし歯予防の為にフッ素入り歯磨き粉(フッ化物配合歯磨剤)を使用されている方は、沢山いらっしゃるかと思いますが....
正しい使い方は知っていますか?
まず、フッ素入り歯磨き粉と言っても
製品によってフッ素の含有率が違います。
日本では、歯磨き粉に配合されるフッ素濃度が2017年の3月から国際基準に則って1000ppmから1500ppmになりました。
※フッ素濃度を示す「ppm」をパーセント表記にすると、1000ppmは0.1% 1500ppmは0.15%になります。
それ以降、各メーカーが上限に対応してフッ素濃度1450ppmの歯磨き粉を販売しています。
フッ素入り歯磨き粉のむし歯予防効果は30~40%と言われていて
根面カリエス(歯の根の部分にできるむし歯)に対しては67%の予防効果があると言われています。
WHO(世界保健機関)は1000ppm以上のフッ素濃度では500ppm濃度が高くなる毎に6%虫歯の予防効果が上がると発表しています。
フッ素の効果は濃度に比例するので、できるだけ高濃度な物を使用されることをおすすめします。
ただし、6才未満のお子さんには注意が必要です。
歯の形成期である6才未満は、過剰な量のフッ素を継続的に取り込むことにより
歯に白斑(斑状歯)が表れることがあります。
フッ素濃度や使用量を守るようにしましょう。
≪年齢別使用量とフッ素濃度≫
歯の萌出~2歳 1~2㎜程度 1000ppm
3~5歳 5㎜程度 1000ppm
6歳~成人・高齢者 1.5~2cm程度 1500ppm
フッ素入り歯磨き粉の予防効果を上げるには、適正量の歯磨き粉で歯磨きをし
うがいは10~15ml(ペットボトルのキャップ1杯程度)の水で一回うがいをする。
その後1~2時間は飲食を控えると効果的です。
寝ている間は副交感神経が働き唾液が少なくなるので、フッ素が口腔内に停滞し効果が上がります。
歯磨き粉をつけない『から磨き』が好きな方、歯磨き後にうがいをしっかりされたい方は
から磨きをした後にフッ素入り歯磨き粉を歯面全体に行き渡らせるようにつけて、
10~15mlの水で一回うがいをするダブルブラッシングをおすすめします。
ポイントはうがいをしすぎないことです!
低発砲、低香味の物を選んでいただくとうがいは軽く済むかと思います。
詳しく聞きたい方は、来院した際
お気軽にお声かけください😊
(衛生士 K)