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2021.07.21

ヒトの歯

私達の口の中にある「歯」には、
*食べ物を噛み砕く
*発音を助ける
*顔の形を整えて美しい表情を作る
*ものを噛むことで脳に刺激を与える
*体の姿勢やバランスを保つ
など、私達の健康に深く関わっています。

ヒトの歯は、乳歯が20本、永久歯は親知らず4本を含めると32本あります。

☆乳歯
順番や時期が異なる場合がありますが、生後およそ8ヶ月頃から下の乳中切歯(前歯)、上の乳中切歯の順に生え、前から奥に2~3年かけて生え揃います。

☆永久歯(前歯から順に)
《切歯》→食べ物を噛み切る
・中切歯:平べったくて大きい前歯
・側切歯:中切歯の隣りの少し小ぶりの平べったい歯

《犬歯》→食べ物を切り裂く
・先が尖っていて、アゴの動きの基本になる

《臼歯》→食べ物をすり潰す
・第1小臼歯:上の第1小臼歯は下あご固定に重要な歯
・第2小臼歯:噛み合わせの安定を保つ歯といわれている
・第1大臼歯(6歳臼歯):食べ物を噛むのに最も重要な歯
・第2大臼歯:上下ともに12歳前後に生えてくる歯
・第3大臼歯(親知らず):生える時期や生え方に個人差がある歯

ヒトの歯は一生の間に1回生え変わることから二生歯と呼ばれます。
ただし、切歯、犬歯、小臼歯は二生歯ですが、大臼歯は一生歯で、新しく生え変わることはありません。
第一大臼歯は永久歯の中で1番大きく、噛む力も1番強い大切な歯です。

歯はたった1本失われても、正常な働きができません。例えば、大臼歯が1本無くなっただけで、ものを噛み砕くことが約40%も低下すると言われています。そうなると消化器官に負担がかかり、栄養の吸収が悪くなるという悪循環が生まれます。
また、上の前歯が抜けると「サ行」、奥歯が抜けると「ハ行」「ラ行」が発音しにくくなり、言葉が不明瞭になったり、顔の輪郭が変わって、表情が老けて見えたりします。

このように、健康な歯は健康な体を支え、私達に快適な暮らしをもたらします。

いま、あなたの歯は何本ありますか?
その歯は健康ですか?
年と共に歯が抜けるのは仕方のない事ではありません。虫歯や歯周病は老化ではなく、立派な「病気」です。
毎日の適切なケアによって防ぐことができます。
歯は体の中でも丈夫な器官のため、ケア次第で一生使えるものです。
定期的な検診や毎日のケアで大切な歯を守りませんか?

(衛生士 T)

2021.07.16

フッ素でむし歯予防

フッ素(フッ化物)は何か怖い....危険な物....と思われる方がたまにいらっしゃいますが
フッ素は化学的に合成された物ではなく、自然界にある元素の1つで、地中や海水にも含まれています。
したがって、地球上のすべての動・植物に含まれていて
海産物、肉、野菜、果物、お茶、水など私達が毎日口にしているほとんどの食品に微量に含まれています。

フッ素には
①歯を強くする(歯質の強化)
②初期むし歯を修復する(再石化の促進)
③むし歯の原因となる酸を抑制する
効果があり、むし歯予防ができます。

フッ素によるむし歯予防には
フッ素配合歯磨剤の使用
フッ素洗口
歯科でのフッ素歯面塗布
などがあり
予防効果としては
フッ素洗口 50~80%
歯面塗布 30~40%
フッ素配合歯磨剤 20~30%
となっています。

歯磨きの後のうがいをフッ素洗口にしてみる....とか
歯磨剤をフッ素入り(フッ素含有量の高いもの)にしてみる....とか
ちょっとしたことで、むし歯予防ができます🎵
大切な歯を守るために、フッ素でむし歯予防してみませんか⁉️

(衛生士 K)

2021.07.12

拡大鏡

見たことありますか?
佐々木歯科医院では、定期検診の時、拡大鏡と呼ばれるマイクロルーペをつけてクリーニングをします。
拡大鏡は肉眼では見えにくい部分を見る事ができるので、
・歯肉の中(歯周ポケット)の歯石が見える
・小さな虫歯の発見
・補綴物の適合具合が分かる
・歯の間が見える
などを裸眼より発見する事ができます。
拡大鏡使用により、精密なクリーニングができます。お口の中を健康に保つ為にも定期検診をオススメします✨

(Dr)

2021.07.05

アルツハイマー病と歯周病

アルツハイマー病の新薬が開発されましたね。新薬は2003年以来18年ぶり!!

★アルツハイマー病★
・記憶、思考、行動に問題を起こす脳の病気で、認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型です。
・異常なたんぱく質「アミロイドβ」が脳にたまって神経細胞を壊すことが原因と考えられています。
・歯周病菌も影響を及ぼしている可能性が多くの研究で明らかになってきています。
歯周病菌が異常なたんぱく質「アミロイドβ」が脳に蓄積する事を加速させてしまいます。

★サイレントキラー★
歯周病の別名です。文字通り、「静かなる殺し屋」という意味。
歯周病は多くの場合は初期では自覚症状がない為、痛みなどの症状が出にくく、
知らない間に病気が進み、気付いた時には重症化している事が多いです。

歯周病はアルツハイマー病以外にも、全身の病気に関係していると言われています。例えば
・糖尿病
・脳梗塞、心筋梗塞
・骨粗鬆症
・関節リウマチ
・早産、低体重児出産
などがあります。

歯周病は早期に見つけて治療を行うことが大切です。
定期的に歯科医院を受診する事をオススメします✨
アルツハイマー病の新薬が日本でも早く承認されるといいですね🍀

(衛生士 M)

2021.06.29

元気で素敵な笑顔を

「割り箸噛み」を紹介します。

割り箸噛みの重要ポイントは、鏡の前で、自分の顔を確認しながら行いましょう。
最初のうちは思うように口角が上がらないかもしれませんが、
毎日続けることによって口角周りの筋肉が上がるようになります。
行うタイミングは、いつでもかまいませんが、特に朝がおすすめです。
朝の歯磨きで行うと、習慣しやすいでしょう。
割り箸の代わりに、歯ブラシの把柄部(手でもつ方)を噛んで行ってもOKです。
朝は自律神経のうち、体を活動モードにする交感神経のスイッチがオンになるとき。
割り箸噛みでおもいっきり笑顔を作ると、明るい気分で気持ちよく1日をスタートできます。
口角を上げ、笑顔を作ると、その刺激が脳に伝わり、ハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が増えます。
コロナ禍で生活や仕事が激変し、ストレスを抱えている人も多いでしょう。
緊張の連続や不安な精神状態も顔の筋肉をこわばらせ、たるみやシワを引寄せます。
毎日の歯磨きの後に割り箸噛みで、コロナに負けない、ハッピースマイルを


◇ 割り箸噛みのやり方 ◇
① 割り箸を左右がほぼ均等になるように犬歯(八重歯の歯)でくわえる。
② 割り箸を噛んだ状態で、割り箸より上に口角が上がるようにぐ-っと引き上げ、10秒キープする。
    10秒経ったら①の状態に戻す。
③ ①②を1回3セット(30秒)ほど行う。慣れてきたら「顔が疲れてきた」と思うまで行ってもよい。
だだし無理のない範囲で行う。

☆行うタイミングは、朝、歯磨きの後がお勧め。可能な人は1日3回程度行ってもよい。
☆割り箸のささくれなどに注意し行う。気になる場合は歯ブラシでも代用できる。

(助手 K)