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2021.09.16

歯周病と身体の病気は関係がある??

歯周病のことについては、以前ブログに書きましたが....
全身の病気との関係についてもう少し詳しく書こうと思います🍀

歯周病はお口の中だけにとどまらず、全身の病気の発症や悪化の原因の一つになります。
歯周病になると....
歯茎が赤くなる、出血する、腫れる、痛みが出るなど歯周組織に炎症が起こります。
その炎症が持続的に起こると、全身に影響していきます。
歯周病になるということは、手のひら大の炎症を治さないまま生活しているようなものです。
中程度歯周病(歯周ポケット5~6㎜)の場合
炎症を起こしている歯肉の総面積は、手のひら大くらいになります。
歯周病は慢性疾患なので、治療しないままいると言うことは、
手のひら大の炎症を放置して日々過ごしていると言うことになります。

歯肉には毛細血管がはりめぐらされていて、全身の血管に繋がっています。
歯肉が炎症を起こすと、多くの種類の炎症物質がたくさん作られます。
これらの炎症物質は血糖値を下げるインスリンの働きを悪くする他、早産やアルツハイマーに関係したり、
肥満の促進、動脈硬化を引き起こしたりする働きがあります。

最近では歯周病と大腸がん、食道がん、すい臓がんの関わりについてもわかってきています。
こう言う事を聞くと、少し怖くなるかもしれませんが....
歯周病の治療や予防によって、病気のリスクが減ることがわかっているので過度に心配しなくてもよいでしょう。
歯周病を治すことで血糖値が改善されると言うことも報告されています。
身体の健康の為にも、歯周病対策をしませんか?

※歯肉の炎症が一時的なら細菌の侵入も少ないので、体の抵抗力で抑え込むことができます。
なので、歯磨きの時に傷ついた....などでは菌が入り込む心配はありません。

(衛生士 K)