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2023.12.13

子供のお口の機能低下

最近の子供はあごは細く、顔が小さい子供が多くみられますね。
あごが細いと見た目は良いかもしれませんが、
「噛む力」が衰え、あごが十分に発達しにくく、健康な食事ができないリスクが高まります。

子供のあごの発達不足です。

あごは
①噛むという上下の動き
②食べ物をすりつぶす為の左右の動き
ができる身体の中で唯一、左右対となるふたつの関節です。

最近の子供達は硬い物を食べる機会が減って、柔らかい食べ物ばかりを食べる事が多く、
あごが発達しにくく、上手く噛めない子が増えています。

※柔らかい食べ物
すりつぶす必要がないので、左右の動きを必要としません。
・調理パン
・レトルト食品
・穀物など
※硬い食べ物
すりつぶして食べる必要がある。
・繊維質の多い野菜
・筋のある赤身肉
・海藻類など

すりつぶして食べる食材には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な物が多く、
きちんと摂取できないと、将来の生活習慣病のリスクが高まります。
そして、幼い頃から偏った食事をとる事で将来早いうちからオーラルフレイルになる危険性が高くなります😞
子供の好きな物だけでなく、季節の旬の野菜やこんにゃく、
豆類など歯ごたえのある食べ物にチャレンジしてみてはどうですか☆

また多世代で食事をする事はとても良い事なので、お爺ちゃんお婆ちゃんと一緒に食事をし、
礼儀作法や伝統的な和食の食べ方を学ぶ事は子供の為になります(^-^)

みんなで一緒に食卓を囲んで、わいわいと会話をし、笑いあいながら食事をしてみてはどうでしょう☆

(衛生士 M)

2023.11.27

0~2歳の予防歯科

お子さんのお口の中には、個人差はありますが8ヶ月頃から下の前歯が生えてきます。
生えてきたら、歯みがきの練習と仕上げみがきをスタートしましょう!
この時期はまだお子さんだけではキチンとみがけないので、
パパママが毎日しっかりと仕上げみがきをすることが大切です!



★お子さんに出来るようになって欲しいこと


☆ジブンみがきの練習

自分でハブラシを口の中に入れて慣れることが目標
 →パパママが一緒にみがいてマネをさせたり、歌やリズムをとりながら楽しい雰囲気でしてみましょう。


☆ブクブクうがいの練習

①水を口に含んだら吐き出す練習
②水を含まずに頬を膨らませる練習
③上の2つが上手にできたら、水を口に入れてブクブクうがいをしてみましょう。

※ブクブクうがいが出来るようになったら、フッ素が入った低発泡ジェルなどを使い始めて下さい。
         ↓
フッ素には
*再石灰化の促進…エナメル質の修復を促進する
*歯質強化…歯を強くする
*細菌の酸産生抑制…酸が作られるのを防ぐ
働きがあります。




★親子で挑戦

☆1日1回以上、特におやすみ前にしっかりと仕上げみがき
         ↓
*ハブラシはえんぴつ持ちで、力を入れずに細かくみがく
*上の前歯2本の間には「上唇小帯」という筋があって、ここにハブラシが強く当たると痛みがあったり、
歯みがきを嫌がる原因になるため、人差し指でガードしながらみがく

※仕上げみがきの時は膝に仰向けになった寝かせみがきで、「イー」の口と「アー」の口にさせるのがポイントです。

※ムシ歯になりやすいため重点的にみがきましょう。
     ↓
・上の前歯の外側
・奥歯のかみ合わせ



仕上げみがきのハブラシは奥歯まで届きやすいコンパクトなヘッドのもので、
パパママが持ちやすい大きさのものを選んで下さい。
また、お子さんのハブラシは噛んでしまうことが多く、毛先が開いてみがいても汚れが落ちにくいため、
お子さん用と仕上げみがき用の2本のハブラシを使い分けることが推奨されています。
できれば早い時期から糸ようじに慣れることもオススメです(*^^*)

(衛生士 T)

2023.11.06

待合室より

11月に入りましたが、本当に11月なの?という天気が続いていますね😳🔆
小松では過去の11月の夏日日数の連続記録・最多記録ともに2日となっており、
これら2つの最多記録を更新したそうです。
朝晩と日中の寒暖差が激しいので体調管理に気をつけたいですね😵

待合室の絵を交換いたしましたので、来院の際はぜひご覧下さい💐

(助手 S)

2023.11.02

「歯科疾患」と「口腔機能」はつながっている!!

高齢の患者様で
「毎日、一生懸命に歯を磨いて、歯医者さんでも定期検診を受けているのに、どうして悪くなっちゃうの?」
と思われてる方や、定期検診を行ったとしても、歯周病や虫歯を繰り返してしまうと
「もう歳だから仕方ないかな…」とおっしゃる方がいます。

高齢者における歯科疾患の悪化は、口腔機能の衰えととても密接な関係があります。

※手先の筋肉が衰えて上手く動かせなくなる
→ブラッシングスキルが下がって、口腔衛生状態が悪化する。
※身体の筋肉が衰えている
→舌や喉の筋肉も同時に衰えていると考えられる。

しかし、
「高齢者=全員問題あり」ではないです!
すべての人が同じ様に衰えていく訳ではないです。
年齢や全身疾患や身体を動かしているかによって変わってきます。

口腔機能の向上が高齢者のQOLのアップや介護予防や要介護の重度化を防ぐ事になります。

残存している歯が多い事は、健康にとっても良い事です!
健康に気を遣いながら歳を重ねていけば防げる老いもあります!

オーラルフレイルを進行させずに、要介護や寝たきりをくい止めていきましょう😊

(衛生士 M)

2023.10.25

歯周病と全身疾患の関係

『慢性炎症』という言葉を聞いたことがありますか?

炎症とは、歯肉の発赤、出血、腫れ、痛みのことです。

慢性炎症は、一過性に治まるはずの炎症反応が完全に治まらずにダラダラ長引き、持続的に炎症を抱えている状態のことです。

歯周病の大きな特徴の一つが「慢性炎症」です。

歯周病になると歯の周りの組織が炎症し、特に歯肉は赤く腫れてきます。ひどいと膿が出てくることもあります。

歯肉が炎症を起こすとたくさんの炎症性物質が作られます。
この炎症性物質が歯肉の血管から入り込んで血流を通じて各臓器にたどりつくことがわかっていて、
全身の疾患につながったり悪化させたりします。

以下は、歯周病による慢性炎症によって悪化する病気の代表的なものです。

⚫︎糖尿病
歯周病菌が血糖値を下げるインシュリンの働きを阻害して悪化させる可能性があります。

⚫︎心筋梗塞や脳梗塞
心筋梗塞、脳梗塞は血管の病気の代表です。こうした循環器疾患の引き金になるのが動脈硬化で、
動脈硬化を起こした血管内壁から歯周病菌が見つかったと多くの研究結果でわかっています。

⚫︎早産・低体重児出産
早産の妊婦さんや早産・低体重児のリスクのある妊婦さんの羊水や胎盤組織から歯周病菌が検出されたことがわかっています。

⚫︎間接リウマチ
歯周病と間接リウマチの病因、病態に共通点が多く、免疫力の低下によって歯周病を併発しやすい一方で、
歯周病治療で間接リウマチの病状が改善したという報告もあります。

⚫︎慢性腎臓病
歯周病の重症度と腎臓の機能低下が関わっていることが報告されています。歯周病が慢性腎臓病を悪化させる可能性があります。

⚫︎誤嚥性肺炎
誤嚥にともなって食べ物や唾液などが病原菌とともに気管内に入ることで起こる肺炎です。
原因となる菌に歯周病菌も含まれることがわかっています。

⚫︎骨粗鬆症
歯周病と骨粗鬆症は骨に変化があらわれる病気でとても深い関わりがあります。
骨粗鬆症によって全身の骨密度が低下し、歯を支える顎の骨の骨密度や骨量の低下が起こることがあり、
こういう状態で歯周病が発症すると進行も早くなります。


歯周病になることで全身に深く関わることがわかったと思います。
歯磨きすると出血するとか違和感があるなど、ちょっとした症状でも早めに歯医者さんで診てもらう事で
ご自身の健康につながると思いますので、ぜひ歯科検診をしましょう!

(衛生士 S)